「業界の窓」

ローヌ・プーラン ローラーの東京本社開発部門勤務時、フランスやイギリスで治験実施施設を見学する機会があり「専門の部屋などハードを含めた医療機関の受け入れ体制の違い」に衝撃を受けたのが、創業の動機付けとなった。
産婦人科領域の治験で関わりが深かった本道に2年前に移り住み、会社を設立。製薬会社の治験に関するコンサルティング、実施施設の治験事務局と治験コーディネーターを業務の三本柱に据える。
新GCP実施以降、大規模病院の治験受託が減少、停滞する傾向があるが、「市内の1病院、3診療所で『札幌産婦人科治験ネットワーク』を組織しました。共通の治験の事務局を引き受け治験審査委員会も共同設置・運営する考えです。」
診療所の治験受託は全国的にも増加傾向で、「治験受託は医療機関にとってもステータス。医師やスタッフの技量向上も促します。」と治験実施の利点を指摘する。
同業他社の活動も活発化しているが、強みのある産婦人科、整形外科、神経内科領域に特化した事業で実績を積み上げていく方針だ。
昭和42年5月生まれ、東京都出身。