「北海道SMOの会」発足

治験水準の向上などを目指す

過当競争による質低下に危機感

北海道で活動するSMOで構成される「北海道SMOの会」設立総会が15日、札幌市内で開かれた。道内における治験レベルの向上と適正なSMO事業の確立、定着、発展を目的としたもので、参加企業は14社。当日の理事会では、会長にシミックCRC北海道支社長の井上眞一氏、副会長に地場企業からセルプロダクトの渋田仁志氏が選出された。就任あいさつに立った井上氏は、「われわれは競争相手ではあるが、過度な競争を自制できる組織として、北海道のSMOの健全な発展に貢献したい」と抱負を語った。
北海道SMOの会は、事業活動の一つに「治験の実施における会員相互の協力」「会員相互の向上と品質均一化に役立つ情報共有」を掲げている。その背景には、道内で相次ぐ治験ネットワークの立ち上げなど、激変する治験環境への対応に迫られていたことがある。また北海道は、札幌市内だけでも15社以上のSMOがひしめく全国有数の激戦区。過度な競争を抑制し、質を確保する意味合いもあると見られる。
井上氏は、「お互いに競争相手ではあるが、過度な競争を自制できる組織として機能できれば」と話し、紳士協定の側面もあるとの認識を示した。渋谷氏も「健全な発展が質の向上につながる」と会の意義を強調している。
北海道SMOの会は今後、「運営部会」「教育部会」「監査部会」の3部会を設置し、本格的な活動をスタートさせる。まだ具体的な運営方法等は決められていないが、運営部会は、治験依頼者、治験実施医療機関からの治験相談窓口として活動することになっている。
教育部会では、事業活動に定められたCRC教育・研修を企画すると共に、外部の機関等と連携、協力して教育活動を行っていく。さらに監査部会は、入会後の会員に対して、会員資格逸脱の疑義が生じた場合に、その内容を調査したり、会員が北海道SMOの会を経由、協力して治験を実施する場合、必要に応じて事前に会員の現況調査を行う役割を果たすことになっている。
なお、会員社は次の通り(○は理事、△は監事)
△エクサム、エスメディサ、△クリニカル・サポート・コーポレーション、○サイト・サポート・インスティテュート、○シミックCRC、○セルプロダクト、綜合臨床薬理研究所、○CRS研究所、○ハイクリップス、イーピーインク、関野研究所、SRL北海道、メディカル厚生、アレグロ